【講評】
○優れていたところ
字の大きさや見出し・写真の効果的な配置などの工夫が充実し、思わず手に取ってみたくなる広報に仕上がっており、広報担当の方々の「楽しく読んでもらいたい」という思いが伝わってきました。
PTA活動に対する保護者の思いを積極的に紹介し、保護者目線で親しみやすく、多くの会員の当事者意識を喚起する内容となっている記事が多くありました。近年課題となっている「情報メディアとの上手な付き合い方」の啓発を図る内容の記事もありました。
会員だけでなく、地域の方が多く登場する広報が目を引きました。図書ボランティアや交通安全等に関わる方の活動内容や思いを知り、保護者が安心感を抱くことができる内容となっていました。
役員や地域の方々へのインタビュー記事、シリーズ企画の連載など、広報担当の方の創意工夫やユーモアが大いに発揮されており、家庭や地域での会話のきっかけになるような記事が多くありました。
○今後への期待
SNSや二次元コードなど、ICTの積極的な活用により、より広いニーズに応えられる広報へのバージョンアップが期待できます。一方で、広報が紙媒体で発行され、「手渡し」される良さにも目を向けたいと思います。魅力的な広報をきっかけにして地域がつながりを深め、子どもの健全育成の取組がますます充実していくことを期待しています。
広報制作の負担軽減を進めながらも、広報担当の方にはぜひ楽しんで取り組んでいただきたいと思います。創意工夫溢れる広報により、学校やその子どもたちの明るい話題や笑顔が家庭、地域に届けられ、地域の教育環境の向上を支える保護者や地域の輪がさらに広がることを期待しています。
(文責)審査委員:岩手県教育委員会事務局生涯学習文化財課
社会教育主事 橋 祐輝